あんスタ★プレイ日記番外編
~突撃!インタビュースペシャル~
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たまおです。
アレックスさんロングインタビュー第2回!今回も大ボリュームでお届けいたします。
★お願い★
・ゲームギフト『あんスタ』ファンページの記事は、記事冒頭に注意書きしております通り無断転載禁止となっております。
・こちらはアフィリエイトサイトなどの商業目的サイトへの転載や、個人ブログやTwitterなどでの「丸ごと転載」を禁じるものです。
・とても長い記事ですが、アレックスさんや運営チームの思いをできるだけ忠実にお伝えするために、箇条書きや一部のスクショを拡散せず、ぜひ多くの方に全文を通してお読みいただければ嬉しいです。
・Twitterでフォロワーにお知らせしたいなどの場合は、できるだけ記事をRT/シェアしていただくか、『ゲームギフト』の記事であること(もしくは引用元URL)を記載していただくと、たまおと編集部がたいへん喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。
※当インタビューは2016年3月某日に収録したものです。
『トレス疑惑』について
――アレックスさんとしては、ものすごく言いたいことがある?
言いたいことというより、やりとりが大切だと思うんです。
こっちから一方的に何かを言うんじゃなくて、ユーザーと会話をして「ちゃんと聞いてますよ」って伝えたい。もっと。
具体的な例を出すと、いまひとつすごく心苦しいことがありまして。それが“イラストのトレス疑惑”なんですけど…
――お…来ましたね…!
はい。ちょっと踏み込んで答えていきます。…まあ、してないんですよ。トレスは。
背景イラストは一部協力会社に手伝ってもらっていますけど、キャラクターはすべて社内で、みんな1つの部屋で作成しているので、トレスをするはずがないです。
でも、だからといってネット上で言われていることを、こっちが拾っていって公式Twitterから「トレスはしていません」っていうのも何か違うから、変に言えないまま疑惑だけがどんどん続いてしまっているんです。
――それに関する問い合わせは来ませんか?
もちろん問い合わせがあった場合には、「してません」と返信はしています。でもそれは個人個人に対してだけになってしまうんですね。
だから、みんなが見ている場で「トレスしてるの?」って聞かれていれば「してるわけないじゃないですか」って答えることができて終わるかもしれないけど、そういう場がなかなかなくて、もやもやが続いてしまっています。
――なぜこのような騒動になったんでしょうか。
ちゃんと同じ顔で描くようにすごく努力しているんですが、逆にそれがトレスに見えている原因の1つになっていると思います。
最近のイラストだけじゃなくて、他のレアリティのカードの顔もこう横に並べて、同じキャラクターの見えかたになるように描いているんです。
だから似ているのは問題なくてむしろいいことだと思うんですけど、反省点もあると思っていて、それは角度とかポーズや構図が被ってしまっていたことですね。
そういうことを言われるのはすごくわかっているので、構図や角度を変えたり、違う体勢だったりっていうのを取り入れて、もっと新鮮味のあるイラストを作っていくように今後努力していく予定です。
【運営チームからの補足】
カードの制作につきまして、重ねてなぞる手法いわゆる「トレース」を用いての制作方法はしておりません。
キャンバス内に過去制作したキャラクターの画像を資料として、角度の見え方が近いものを参考目的で置いて制作しておりますが、「角度によって顔の印象が変わらないように制作する」ことを目的としております。
そのため、髪の毛束の本数もできるだけ合わせるなど制作のルールによって過去のカードと似た印象になることもあると思われます。
制作の工夫は新しく描く度に、各イラストレーター同士で相談しながら制作しております。
――ユーザー間で検証されたりもしてますよね。
半透明にしたら同じように見えてしまうんですよね…。結局は全部見えてないわけですし。
――同じキャラならともかく、違うキャラなのに似てる、と言われることについては?
あれもよく見れば違う顔なんですけどね…。やっぱり作ってる表情や角度が同じ、っていうのが問題なんだと思うんです。そこは調整できますし、これから改善していきたいです。
あとはまあ、同じ人が書いたらやっぱり顔のクセとかは出るのかなとは思います。
――それはありそうですね。漫画家さんでも、ずっと連載していたら表紙や何かの構図が被ったりすることはありますよね。
そうですね。本当に手は抜いていないので…。
――去年一年間『あんスタ』というコンテンツが大きくなるにしたがって、他にも問題がいろいろありましたね。
はい。いろいろありました。
――もちろん言えないこともたくさんあるとは思うんですけど、何も答えないとやっぱりユーザーは「何も考えてないのかな?」って思っちゃいますよね。
慎重になってしまった、というのはあります。
こんなに大きな規模のアプリを運営するのは初めてですし、慣れないユーザー層っていうのもあって、上手な接し方っていうのが難しいなと。
これは言い訳じゃなくて反省点なんですけど、“叩かれて臆病になってしまった”ところは正直あると思います。
――なるほど。
とても旬な話題です。うちのチーム内でも。
そういう問題にどうやって答えていくのかをはじめ、どうやってコミュニケーションするのが一番いいのかというのが。
――ちょっと手前味噌な話ではあるんですが、ゲームギフトの『あんスタ』ファンページは立ち位置的に“公認ファンクラブ”みたいなものかなと思っているんです。
うん、うん。
――そもそも公式がないと成立しないコンテンツであって、その公式…ゲームが素晴らしいからこそ、記事に感動してもらえると思っているんです。
だから、このファンページが公式と、ユーザーさんの間の橋渡しの場のひとつになれたらいいなとは思っています。
そうですね。そういう場がもっと欲しいのはありますね。
LINEスタンプも本当に…めちゃくちゃみんなもがっかりして、ショックだったんですよ…。まさか抜けてるなんてって。
『LINEスタンプ』について
――あれも、大きな問題になりましたね。
いろいろ事情があって、チェック不足っていうこと以外は言えないんですけど、決してキャラクターのことをどうでもいいとは思っていないんです。
――それはもちろんだと思います。
だって、LINEスタンプが出る!ってウキウキして出してみたら…、もう…なんて残念なことをしちゃったんだって、泣きそうでしたもん。本当に申し訳ありませんでした。
――あの時、Twitterでお知らせされたじゃないですか。あれもユーザーにとっては「Twitterで謝罪があった!」って驚きも大きかったと思うんですけど。
正直な話、それを出す、出さないもかなり話し合ったんですよ。火に油じゃないかって意見ももちろんあって。
でも、さっきの話につながるんですけど、もっとちゃんとコミュニケーションを取る努力をしたいって思ってまして、やっぱり…なんだろう、“謝ること”って“ミスがあったことを認める”ってことでもあるので。
あの結果は明らかにおかしい、っていうのをちゃんと認めるって意味でもそれを言って…すみません以外言いようがなかったんですけど。
実際にそのあとなるべく早く第二弾出したいと思いまして、LINE社とすごく交渉を重ねて、早めに出せるように準備をしています。
――そうなんですね!第二弾、決定と掲載しても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。いまなるべく早く出せるように調整しています。
――ちなみに第二弾は新キャラも入るんですか?
入れます、Valkyrieも入ってます。
ゲーム制作について
――ところでゲームの今後というのは、どこまで決まっているんですか?例えばゲーム内イベントとか。
イベントはだいたい2ヶ月先くらいですかね…。
――えっ、意外とタイトなスケジュールなんですね。
うん、ですね。タイトになっちゃってますね。でもストーリーを書いたり衣装デザインしたりいろいろ考えていると、2週間という期間がけっこうギリギリで。
いま(3月某日)はちょうど、5月のイベント内容を進めているタイミングです。
――個人的にはもうちょっと先まで決められているかなと思ったんですが。
うん、もうちょっと先でありたいんですけどね(笑)。
――(笑)ですよね。イベントの制作はどのような流れになっているんですか?誰を出す、モチーフは、など、どう決めて進められているのでしょうか。
誰を出すかっていうのはけっこう難しいんですよね。いろいろバランスを考えなければならなくて。
もちろん最近あまり出てない子を出したいのもあるし、最近ユニット単位で出てないところは出したいし。でもストーリー内で絡みがあって不自然じゃないキャラの縛りにしなきゃいけないし、と完全には均等にはできないんですけど…。
例えば2月のイベントの場合、バレンタインイベントをやるというのが鉄板としてあるとします。そこで登場するキャラと大体のストーリーの概要のたたき台をコンテンツディレクターが決めて、それから全員でMTGを開いて、もっと細かい詳細を詰めたり、衣装デザインを話したり、どういうカードにするかっていう話などもろもろをまとめてからライターにストーリーを発注する、って流れですかね。順番はその時によって変わる場合もありますが。
――ギリシャ神話とか、スカウトはかなりびっくりするようなモチーフも出てきますよね。
はい。イベントのほうのカードってストーリーに基づいてるので、どうしても学校でのシーンやがんばってもステージ上のアイドルになるじゃないですか。するとどうしても制限があるので、映画やドラマの撮影シーンの想定でスカウトのほうではなんでもありな感じでいろいろ面白いことをやっていこうと考えてます。
――もうコスプレですよね(笑)。
(笑)はい、もう、そこは遊びで。
――実は私もよくイベントやスカウトの予想をしたりするんですけど、まあほとんど当たりませんよね(笑)。
(笑)ですよね。
――では、ライターがライティングするのと、イラストレーターがイラストを描くのはだいたい並行してるんですかね?作業的には。
そうですね、わりと並行しています。
でもストーリーが完全に出来上がらないと、このシーンのあの絵、っていうのを描けないので、ある程度こっちからこういう形でとお願いする場合もありますし、逆にできるところから進めて、ストーリーが来たらそれに合わせてスチルを描くっていう場合もありますね。
――ライターは二人いて、それぞれカラーが違いますよね。それはそれで良いと思うんですが、時々ちょっと、キャラの設定がズレていると感じてしまうことがあります。
そうですね…確かに、そういうことが起きているかもしれません。
極端な話、こっちではこう言ってるけどこっちではこう言ってる、っていうのは最低限確認を取らなきゃいけない。でも充分に確認がとれていない、っていうのは確かにあります。
キャラぶれや設定ぶれなどについては、より良い形となるようにコンテンツチームでも監修のやり方の改善を進めています。
――“少年漫画”的側面と、いわゆる“乙女ゲーム”的側面というのはすごく離れているので、違和感を覚えている方が多いんじゃないかと。
いちおううちから言わせてもらえば、両方ともあんスタの公式ストーリーとして出しています。
どちらのライターも“こういうストーリーを書く方”というのは認識した上でお願いしていて、どちらのライターにもファンがいます。
そのため、より多くの方に楽しんで頂けるように、うまくバランスをとっていきたいと考えています。
――あと、ユーザーを見ていると、メインストーリーを全部読んでいない方も多いように思います。そもそもイベントってメインストーリーのネタバレ前提で進んでるじゃないですか。だから読まなくていいやっていう人もいると思うし。そもそもずっとトリスタの話ですし…私は嬉しいですけどホッケ~のモノローグ長いし…(笑)。
メインストーリーはアプリで読むのがメインではあるんですけど、小説やコミックでも展開はしています。僕もわりと小説のほうはガッツリ読めてよかったと思うんですよね。
それと、あとから入ったユーザーが既存のストーリーを上手く読めて追いつけるような施策は考えていきたいなと思います。ただなんせ量が多いので、たくさん読めても時間が足りない、というのは問題ですよね。
――なるほど。ところで3月のイベント(2016年3月の『追憶*マリオネットの糸の先』)は初の過去編でしたが、反響もすごかったんじゃないですか?
はい。それでストーリーに興味を持ってもらえた方もたくさんいました。
社内で、メインストーリーの1年前くらいまでのユニットの結成状況とか当時のメンバーなどの時系列をまとめたんですが、かなりすごくて(笑)。
――それは今後も楽しみですね。今回のイベントは過去編だから転校生が出ていなくて、プロデュースイベントも転校生視点じゃないのがすごく新鮮でした。
あれ面白かったですよね!選択肢でびっくりしますよね。なんで関西弁!?とか(笑)。
実はそのイベントでは、なずなの扱いがけっこう難しかったんですよ。この場をお借りして説明すると、★5キャラだから普通ならプロデュースコースのキャラになるはずなんですけど、しゃべらないから会話が成り立たないんですね。それでやむを得ず、プロデュースコースが嵐ちゃんになったんです。
あと今回よく言われたのが、開花前と開花後の絵が逆じゃない?っていう。
――そうですね、話の順番的には逆ですよね。
あれは、★5のカードにあるミニキャラのオリジナル演出を作るときに、やっぱりせっかくなのでValkyrieのが欲しいよねってなって、あちらが開花後になったんです。あと、カードは時系列ではなく開花後の見栄えが良いほうを優先するようにしています。
――なるほど。でも、なずなを好きなユーザーにとっては、今回の開花後の絵が辛いっていう方もきっといますよね。
そうなんです。そういうこともあって、才能開花前と開花後どっちを使うかを選べるような機能を準備してます。
――それ!すごく欲しかったんです!
ですよね。僕もめっちゃ欲しいです(笑)。これはすぐ作らないとなと思って、いま急いで準備中です。
――これは良いニュースですね。あと気になるのは、特定のキャラが続いたりすると、「公式はこのキャラ推してるのかな?」って感じる方もいるんじゃないかと思うのですが。
ゲームでですか?どうだろう…でも別に、今月決算だから人気ユニットをぶっこもうぜ!っていうのはなくて(笑)、季節に合わせたストーリー展開を考え、最近出てないキャラをなるべくレアカードにするようにして、関係性があるキャラクターを一緒に考えたりしているうちに決まっていきます。
そういう意味では、顔が広いキャラは登場率が少し高くなってしまうことはあるかもしれません。
――グッズのキャラのセレクトについては?
そのへんは実はメーカーさん任せにしてるんですよね。監修はもちろんあるんですが。
――なるほど。アニメと舞台はすごく大きなメディア展開だと思うんですが、今後他にも考えているようなことはありますか?
やっぱり、音楽は増やしたい。で、…ライブもしたい。
<第3回に続く>
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